e3-pic1

Gamezone誌が2013年6月に開催されたE3でHyperkinのブースを訪問し、RetroN 5の実機に触ってきた話を載せていますので、ここではその内容をまとめてみたいと思います。

まず、コントローラは改善されていたという話。さすがにSNESやジェネシスの実物には及ばないが、以前のものよりは違和感が薄れており、無線接続のわりにはレスポンスも上々とのこと。まあ、そもそもRetroN 5では実機のコントローラが使えますので、どうしても不満であればそちらを使えばいいわけですが。

むしろ記事で強調していたのが、RetroN 5がHDMI端子を持っているという点で、これはまさしく画期的な機能だと絶賛しています。

ただし、ただカートリッジを挿して起動するだけでは、適切に表示されるわけではありません。本体インタフェースからコントローラでメニューを呼び出して、画質の調整やスキャンラインの有無など、いろいろと設定する必要があるとか。ちょっと手間がかかりますが、立ち上げ時に表示がおかしくなるのは、元々のソフトがHDを想定して作られていない以上、仕方のないところでしょう。

同じく強調されているのが、スキャンラインの話でした。

スキャンラインは、特に古い機種においては重要な要素です。NESやジェネシスのゲームは、当時のテレビの仕様に合うように作られており、スキャンラインのおかげで適切に表示されていたわけですが、それが逆に現行のテレビでうまく映らない原因になっていました。

RetroN 5ではスキャンラインをオフにすることができます。これにより高品位テレビでの表示もクリアになります。取材陣は実際に(おそらくNESの)「パンチアウト」を試してみたそうですが、実に表示がキレイで感動したとか。

オプション設定はどのゲームでも適用できるため、自分の環境にあわせて細かい調整が可能になるわけです。これは現行のサービス、たとえばバーチャル・コンソールなどに比べて、おおいに有利だと指摘しています。

残念なのは、やはり出荷時期が明記されていないこと。今年の後半としか書いてありません。これはもちろん、元記事の責任ではなく、要するにHyperkin社としてもまだなんとも言えないのでしょう。

記事のトーンとしては実に前向きで、期待していることがよく伝わるものでした。実際の出荷を楽しみに待ちたいところです。


E3 2013 Hands-On: The RetroN 5 Brings the Past ... | GameZone

スポンサード リンク