次はフィリピンのゲームサイトに掲載された、E3でのRetroN 5の展示に関する記事を取り上げてみたいと思います。
執筆者は残念ながら実機を直接操作することはできなかったようですが(それでタイトルを少し変えました)、接した感じではとりたてて問題となるようなところは見当たらなかったそうです。ここから先は元記事を要約してお伝えします。
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Hyperkin社のRetroNシリーズは、昔のゲームをプレイしたいけれどもゲーム機本体まで手が回らないという向きにはありがたい存在である。
自分でもRetroN 2を所有しているが、持っているゲームの99%は何の問題もなく遊ぶことができる(動作しないのは「Castlevania III」だけだ)。
今回発表となった新型のRetroN 5は、対応機種をさらに増やしたほか、従来機にあった互換性の問題もなるべく解消することを目指しているという。さらに、HDMI端子や保存機能などの新しい要素も追加されている。
個人的には、チップセットやエミュレーションの詳細に興味があったのだが、メーカーの担当者は、そうした話になると答えてくれなかった。予想としては、起動にあまり時間がかかっていなかったところを見ると、ハードウェアはARMがベースで、OSには相当にカスタマイズされたAndroidを使っているように思えた(とはいえ、これはあくまでこちらの勝手な見立てだが)。
「レトロゲーマー」誌の最新号に掲載されたインタビューでは、Hyperkin社の社員が「チップセットを一新した」と発言しているので、少なくとも既存の機種のチップセットをそのまま使っているということはなさそうだ。
実はE3の数週間前にもRetroN 5に接する機会があり、ゲームボーイ・アドバンスの「Mario Kart: Super Circuit」、SNESの「Turtles in Time」、ジェネシスの「Street Fighter II: Special Champion Edition」といった作品が動いているのを見た。液晶モニタに表示されたゲームはどれも実に見事な画質だった。
もちろん映像はRetroN 5本体のフィルター機能によって加工されたもので、個人的にはそのような処理のない状態の方が好みだが、いずれにしても素晴らしいものではあった。
どのゲームも毎秒60フレームで表示され、見た限りでは動きがおかしくなることもなかった。細かいことを言えば「Yoshi's Island」や「Starfox」のような、ハードウェアに負担の大きいソフトで試してみないと何ともいえないが、全体的には好感が持てた。
Hyperkin社が互換性の問題を本当にクリアできたとしたら、レトロゲーマーにとってRetroN 5は大きな恩恵となることだろう。(たとえ発売に間に合わなくとも、ファームウェアはUSB経由でアップグレードできるので、本体の発売後にも対応は可能)
値段はまだ決まっていないそうだが、担当者は「100ドル以下」と話していた。また年内には出荷するとも話していた。いずれにしても、発売が待ち遠しいものではある。
E3 Impressions: Hyperkin's Retron 5 All-in-One Retro Gaming Console - 30lives - Philippine Gaming, Tech and Nerd News